映画「ジョーカー」に共感する女性は危険!
〜ダークヒーローとダメンズを好きになる共通心理〜
〜〜〜〜〜
「ジョーカー」が異例の大ヒット。
DCコミックスでお馴染み、
バットマンの宿敵が
どうやって誕生したのかを描いた作品だ。
映画を見た人の中には、
「ジョーカーの気持ち分かる!」
「バッドマンよりジョーカーを応援するかも」
という感想も多い。
しかし、そもそも人々は、なぜジョーカーのような
ダークヒーローに共感を覚え、
応援したくなるのだろうか?
今日はその人間心理と、恋愛に於いて、
“ダメンズ”
を選んでしまう女性の共通点を解説します。
〜〜〜〜〜
こんにちは、一般社団法人 恋愛・結婚アカデミー協会
代表理事の井上敬一です。
「ジョーカー」は、
私も直ぐに映画館に見に行きました。
主人公演じる、ホアキン・フェニックスの
圧倒的な演技力もあってか、
非常に面白く、色々と考えさせられる映画でした。
日本での興行収入は20億円を超えて、
観客動員数も141万人を超えた。
それだけ人々が映画を通してジョーカーという人物に、
何かしらの興味を抱いた証拠である。
しかし、映画のヒットは良いのですが、
女性の恋愛や婚活を応援している私の立場としては、
こういったダークヒーローに共感したり、
あるいは、傾倒したりする現象を手放しでは喜べないのです。
何故なら、
“ジョーカー”を応援したい心理“と
“ダメンズ”を応援してしまう心理“に
共通点を見出してしまったから。
もし彼が“ダメンズ”であれば、
付き合っていくのも疲れるし、
間違って結婚でもしようものなら、
辛い人生を歩むことに。
映画を楽しむのと、現実世界で恋愛や婚活が
上手くいくことは別問題だと思うかもしれません。
ただ、どうしてもこういった人間の持つ
強い人間心理というものは、
癖として、現実の人間関係にも出てしまいます。
なので、今日はこの2つの人間心理を理解して頂き、
あなたのリアルな恋愛や婚活に
支障がないようにして貰いたいのです。
。。。
「ジョーカー」を見ていない方の為に、
先にあらすじをご紹介。
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」
という母の言葉を胸に、コメディアンを夢見る、
孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、
同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。
笑いのある人生は素晴らしいと信じ、
ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、
狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか?
切なくも衝撃の真実が明かされる!
。。。
◆ジョーカーに共感し応援してしまう2つの人間心理
あらすじにもあるように、ジョーカーは狂気の悪者です。
しかしそんな悪者にも関わらず、共感し、
応援したくなる心理がある。
それがこの2つの人間心理です。
===========
1.初頭効果
2.アンダードッグ効果
===========
初頭効果とは、
「人は相手を第一印象で認識する傾向がある」
という心理効果のことです。
ポーランド出身の心理学者である、
ソロモン・アッシュ氏が、
1946年に行った印象形成の実験によって提唱されました。
アンダードッグ効果とは、
直訳すると「負け犬効果」です。
例えば、試合や選挙活動で、
どう見ても劣勢と判断される方に人々の心が動き、
同情が集まることで、応援や票数を
予想以上に獲得できることなどを指します。
つまり、弱い立場にある人や、不利な状況な人を
守ってあげたいという、人間の心理作用です。
◆初頭効果は長期的に続く、、、
映画の冒頭、ジョーカーは、ある楽器屋の
閉店セールの看板を持ち、街角で宣伝活動をしている。
そこに悪ガキが来て、看板を持ち去られたので、
ジョーカーは必死に走って悪ガキを追いかけます。
しかしその看板で顔を殴られた挙句、
散々な暴力を振るわれて
うずくまるシーンから映画は始まります。
これを見た観客は、ジョーカーの第一印象として、
「一生懸命に仕事をしている真面目な人」
「人の店の看板を必死で取り返そうとする健気な人」
「ジョーカーはいい人」
という印象を受けます。
このシーンが印象に残ることで、
映画の中で段々と悪に染まっていくジョーカーを見ても、
本当は真面目で良い人、
本来のジョーカーは悪者ではない。
そんな風にある種の錯覚とも言える
【許し】を与えてしまいます。
これが「初頭効果」の恐ろしいところなのです。
最初の印象が良ければ、その印象はずっと面影となって残り、
後々、ダメな人間になっても許してしまう。
人がよく使うセリフ、
「根はいい人なのよ、、、」
という風になってしまうのです。
これってジョーカーだけでなく、
現実社会での女性の恋愛でもありますよね?
最初は良い人だったけど、
付き合っているうちにダメなところが見えてきた、、
不当な扱いや、どう考えても都合の良い
関係になってしまっているけど、
出会った頃のことを考えると
絶対にこの人はそんな人ではない、、、
こんな風に初頭効果は、人に極めて強い印象を
継続的に与えてしまうものなのです。
◆アンダードック効果は無意識に働く
更に映画が進みます。ボロボロのアパートで貧乏暮らし。
けれど同居する母を甲斐甲斐しく介護するジョーカー。
突然笑い出すという脳の障害を持ち、
そのことで周りから白い目で見られるジョーカー。
気になる女性が居ても、
どうしていいか分からないジョーカー。
ある日、仕事をクビになるジョーカー。
脳の障害のせいで、電車内でも
暴力を受けるジョーカー。
。。。
とにかくこれでもかというくらい、
社会の底辺で暮らすジョーカーに、
次々と災難や困難が降りかかります。
こうやって文章にするだけでも分かると思いますが、
見ている側としては、同情心が湧き、
助けてあげたいと考えます。
“なぜ、障害を持ちながらも、健気に母のために
頑張っている人間が、こうも虐げられる必要があるのか!“
とジョーカーに感情移入し怒りさえ湧いてきます。
そうです、人間は可愛そうな人には、
無意識に手を差し伸べたくなるのです。
不当な扱いを受け続けたジョーカーが、
映画の中で人を殺めても、
それは仕方ないのではないかという気持ちにまでなるのです。
私達は、人を殺めるなんて、
絶対にやってはいけないことだと分かっています。
しかし、どこかでジョーカーに共感し、
応援したいという気持ちが働くので、
この最悪の事態にも目をつむってしまう。
これがアンダードック効果の最も恐ろしいところ。
ダメな行為も正当化してしまうという現象です。
この現象もリアルな恋愛でよく見られます。
私は、ダメンズにハマる女性から
直接ヒアリングしてきました。
そんなダメンズとの付き合いで
聞いてきた事実と、
女性が彼に持つイメージはこうです。
・彼の生い立ちの不遇を聞いている
・親子関係で恵まれていない彼
・周囲の理解がなかなか得られない彼
・夢はあるが現実は貧乏生活の彼
これらは正に、
映画「ジョーカー」の中の主人公、
アーサーと非常に似ている境遇です。
こういう彼に出会ったときに、
アンダードック効果が働き、
彼がダメンズと発覚したあとも、
女性が彼のダメさを正当化する。
そして、最後には、
「私が側にいないと彼はもっとダメになる」
と益々、彼との付き合いを泥沼化していきます。
◆彼の為に別れる選択も大切
本日ご紹介した、2つの人間心理自体は、
理解していても働いてしまいます。
また、この心理自体が悪いわけではありません。
しかし、もしも今、
ダメンズにハマっている方がいるなら、
彼を好きなのではなく、
『この2つの心理が働いて、ズルズルした
関係になっているのではないか?』
ということを冷静に見つめ直すことをお勧めします。
また、これから、もし彼がダメンズに
なってしまったのなら、
先ずはこの心理を思い出して、
彼を更生の道に導いてあげて下さい。
彼に対する、共感や同情心からくる
「許し」や「正当化」を排除する。
彼がする事実を、感情に流されず、
事実を歪曲しないで、悪いことは悪いと分けて、
指摘してあげるということです。
それでも彼が治らない場合は、先述した、
“私が居ないと”彼がダメになる、、、
ではなく、
“私が居ると”彼がダメになる、、、
と考えて、キッパリ別れることも必要です。
なぜなら、彼が更生しなくても、
それでも付き合っていけるという事実。
それは彼にとって、
“これでも許されるのだ”
という免罪符になるから。
苦渋の決断かもしれませんが、
『彼の為に別れる』
という意識も必要になるかもしれません。
如何でしたか?
今日はダメンズにハマる2つの心理をお伝えしましたので、
参考にしてみて下さいね。
これからもあなたの恋愛や婚活を
心から応援しております。
投稿者プロフィール
- 兵庫県尼崎市出身。立命館大学中退後、ホスト業界に飛び込み1ヶ月目から5年間連続ナンバーワンをキープし続ける。当時、関西最高記録となる1日1600万円の売り上げを達成。業界の革命児として、PrinceClubShionをはじめとしたシオングループオーナー業を経て、現在は実業家として企業、個人のブランディングやアパレル、サムライスーツなどのプロデュースを手掛ける他、人に好かれるコミュニケーションを伝える研修・講演を展開している。
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