第106回★婚活ブログ【再婚の悩み】気持ちを切り替えるテクニック!怒りのコントロール法

元夫に怒りがおさまらない?!

こんな時役に立つ感情のコントロール法

 

相談者:40代女性

私は離婚して子どもが二人います。

 

シングルマザーですが、

2ヶ月まえから付き合っている彼がいます。

結婚しようと言ってくれていて、

私も再婚したいと思っています。

 

いろんなことはうまくいっていると思うんですが、

別れた夫に対する怒りが消えなくて困っています。

 

最近子どもの養育費の減額を要求されたりして、

どうしても怒りがこみ上げてきます。

 

私は今、過去のことにとらわれている

場合じゃないってわかっているんです。

だから1日も早くこの怒りを手放したいんです。

 

私はこの怒りを捨てられるのでしょうか?

教えてください。よろしくお願いします。

 

 

 

ご質問ありがとうございます。

アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。

 

 

お二人のお子さんを育てながら、

新しい恋愛にも挑戦している。

本当によくがんばっていらっしゃいましたね。

 

 

そして今、未来に向かっていこうとしていらっしゃいます。

 

 

幸せな未来のために、

なんとしても、その怒りを手放したい。

あなたの怒りが抑えられないお気持ち、

とてもよく伝わってきました。

 

 

是非、お役にたちたいと思います。

「怒り」という感情を手放すステップをご紹介しましょう。

 

 

A 「怒り」はあなたが作ったもの

 

「怒り」を手放すために、

まずは、「怒り」はどのように

 

作られているのかを考えてみましょう。

 

「えっ?怒りって自然に湧き上がる感情でしょ?」と

不思議に思われましたか?

 

そうですよね。

実は私も、初めてこの考え方に出会った時は驚きました。

 

でも、この考え方の方が、

気持ちの整理がつけやすいことに気づきました。

 

 

そして、何より嫌な感情を

いつまでも持っていなくて済むことに気づきました。

 

斬新な考え方なので馴染みがないと思いますが、

とても有効な方法なので、ちょっと試してみましょう。

 

 

A 「怒り」のメカニズムを知る

 

「マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編」の中で、

岩井俊憲先生はこのように言っています。

 

 

怒りの感情は、感情の中でも最も対人関係の要素の強い「二次感情」と言われ、別の感情(「一次感情」と言われる)が根底にあることです。

これを見逃してはなりません。

 

 

実は「怒り」は二次的な感情なのです。

 

「怒り」の根底には、

『不安、落胆、悲しみ、寂しさ』などの

陰性感情と言われる感情があります。

 

 

陰性感情とはマイナスの感情のことです。

 

人はこの陰性感情を

そのまま心の中に抱いていることが難しいんです。

 

 

なぜなら、それはとても辛く、

しんどいからなんです。

 

 

例えば、あなたの場合は、

元ご主人に対する「落胆」や「悲しみ」、

あるいは自分をないがしろにされたという

「屈辱感」などが根底にある陰性感情として考えられます。

 

 

そして、もしそれらの感情があるとしたら、

それらの陰性感情をそのまま

心の中に留めておくのは、

とても辛いことだと思います。

 

 

だから、根底にある本当の感情に目を向けないためにも

あなたは「怒り」を作り出しました。

そして、「怒り」を使用しました。

 

 

「怒りを使用する」なんて

ちょっと不思議な感じがするかもしれませんね。

 

 

でも、怒りを手放すステップとして

こんなふうに考えてみることをお勧めしたいのです。

 

 

A 根底にある陰性感情はすでに不要なもの

 

今のあなたは「怒り」の納めどころが

わからなくなってしまって、

困っていらっしゃいます。

 

 

なので、その「怒り」の

根底の感情に注目してみました。

 

 

「落胆」や「悲しみ」、

あるいは自分をないがしろにされたという「屈辱感」

さらに、自分に対する不甲斐なさや、

情けなさも感じられたかもしれません。

 

 

でもよく考えてみましょう。

 

 

それらはすべて過去の感情です。

現在のあなたには、未来を語り合える

パートナーがいらして、お子さんにも恵まれています。

 

 

それらの関係はあなたに前を見て生きようとする

気持ちがなければ今ここに存在しないのではないでしょうか?

 

 

あなたは過去の痛みを武器にして

自分と戦ってきました。

そして、その戦いはすでに終わっています。

 

今、あなたは過去のことよりも、今現在のこと、

そして未来のことに注目したいのではありませんか?

 

 

もしも、そうだったとしたら

とにかく

 

“過去の学びを、未来に活かすために使う”

 

のです。

 

どんなに過酷な過去にも学びがあります。

 

そう考えると過去の感情は、すでに必要のないもの、

不要なものだと感じませんか?

 

 

そして、そのような捉え方ができるようになると

「怒り」を作り出すことを止めることも

同時にできるようになります。

 

 

その理由は、「怒り」という感情は

自らが作り上げたものだからです。

 

 

さあ、新しい視点を持つことが未来への第一歩です。

 

 

不要な感情は捨てて

これからの人生に向かって

身軽に進んで行きましょう。

 

 

参考文献 「マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編」岩井俊憲

日本能率協会マネジメントセンター