ドラマ「凪のお暇」に学ぶ自分の人生を取り戻す3ステップ
質問者 30代女性
私は39歳で婚活中です。
母に半ば強引に勧められて
半年前に結婚相談所に登録しました。
お見合いはもう20回以上しました。
でも、なかなかうまく行きません。
以前から、自分のことを話すのは苦手で
つい相手に合わせてしまいます。
それが原因なのかな?とも思います。
そうなったのは、厳しい母の顔色がいつも気になって
いつしか、自分の意見を言わなくなりました。
一言反論したら、話が終わるまでに
その何倍もの時間がかかるので・・・
。。。
先日、「凪のお暇」というドラマを見ていて
フト、主人公と自分が重なりました。
私にも彼女のように自分らしい人生を
取り戻すことができるのだろうか?
もしも、できるなら
そうなりたいです。
だけど、何をどうしたらいいのかわかりません。
やっぱり、ドラマみたいにはいかないのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。
婚活をすることによって、
自分の課題が見えてきたのですね!
あなたが、様々な困難に押しつぶされそうになっても、
自分の人生を前向きに考えていらっしゃること。
ドラマの主人公に共感するお気持ち。
とてもよくわかります。
そして、やっぱりドラマのようなにはいかないのかな?と
考えたくなる気持ちもわからないではありませんが、
ここは勇気を出してご自分の課題に向き合ってみましょう。
ステップその1 母親との関係を客観的に眺めてみる。
ちょっと厳しいようですが、結論から言うと、
どんな親に育てられたとしても、
“あなたの人生を選ぶのはあなた”
です。
お母様の言動や行動から、あなたが何を感じ、
何を選び、どう振る舞っていたのか?
それらは全て、
“あなた自身が選んだもの”
です。
これは一般論ですが、
現在30代後半から40代のお母様の年齢の世代は、
戦後の厳しい時代を生き抜いてきた方々です。
ですから、
「女の子はこうあるべき」
と言う価値観の中でお母様が成長なさって、
そのやり方をそのままあなたにもしても
何の不思議もありません。
でも、今はとても自由な時代です。
女性の生き方も多様化していますので、
お母様の娘時代とは違います。
自分らしさを表現しなくても、
「女性だから」というだけで
気持ちを尊重してくれることは難しいですよね。
自分の意見を言わずに生きてしまうと、
いつまでも前に進めないようなことが起こるのも
必然のような気がします。
ステップその2 異性との関係を客観的に眺めてみる。
いつも周りのことを気にして、
自分のことを優先できない人の傾向は、
“自分の意見を言うことができなくなってしまうこと”
です。
当たり前ですが、自分の意見を言わなければ
自分の意見が、異性との関係の中で
反映されることはありません。
結果として、いつも他者を優先することになります。
健全なパートナーシップは、
『お互いがハッピーで対等な関係』
です。
自分の意見を相手に伝え、
相手の意見を取り入れ、
相談し、協力し合うことができないと
幸せな結婚には至らないのです。
ステップその3 「悪いあなた、かわいそうな私」という考えを手放す。
アルフレッド・アドラーは「人生の意味の心理学(下)」の中で以下のように言っています。
われわれの愛への態度を準備する時に、われわれが絶え間なく責任を回避する口実と方法を探すべきではない。愛の交わりは、ためらいと疑いを前にしてはよく育つことができない。結婚は大変な仕事であり、それ自体のルールと法を持っている。われわれは、協力と言う永遠の方を侵害することなしに、一つの面に焦点を当て、他の面を無視することを選べない。
ここで言う協力とは、
“あなたが自分の意見をきちんと相手に伝えること”
です。
『自分の意見を相手に伝えることなく、
相手に自分の気持ちをわからせようとする』
のは、協力的とは言えません。
ステップの1と2でお伝えしたように、
『勇気を持って自分自身の
気持ちを他者に伝えること』
が今のあなたの課題なのではないでしょうか?
“私の考えていることを理解してくれないあなたはひどい”
そして、
“理解されない私はかわいそう”
こういった人間関係の中に生きてしまうと、
あなたが幸せな人間関係を築くのは
難しいでしょう。
なぜならば、誰でもない、
他でもない、
【あなた自身が自分のことをかわいそうだと認定している】
からなのです。
ここは勇気を持って、
「他者は仲間であり、私は大切な人と対等な関係を築くことができる」
と自信を持っていただきたいのです。
でも、それには、少しばかりの練習が必要です。
「自分は運悪く、環境の被害者だ。」
という道を進むこともできます。
でも、その人生に明るい未来は感じられませんよね。
大丈夫です。必ずあなたにもできます!
あなたのことを信頼してくれている友人に
協力してもらって、自分の意見を伝える練習をしてみましょう。
あなたの人生を選ぶのはあなたなのです。
こんな時こそ、
自分を勇気づけて
主張的な生き方を手に入れましょう。
参考文献 アルフレッド・アドラーは「人生の意味の心理学(下)」アルテ
参考資料 9/25 exciteニュースより抜粋
本作は、凪と慎二とゴンの3人の恋愛関係にフォーカスした作品です。
しかし、本質は登場人物の“心の成長”がメインであり、
恋愛はその成長を促す要素の一つ。
例えば、空気を読みすぎてしまう性格の凪は
物語が進むにつれて、苦手な同僚や母親に立ち向かえるようになる
家族の顔色ばかりをうかがってしまう慎二は、
凪との関わりの中で、自分の性格やトラウマと向き合うことができるようになる。
さらに、“メンヘラ製造機”と呼ばれた
プレイボーイのゴンは凪に恋をすることで、
人の心の痛みや本当に人を好きになることの尊さを知る。
空気を読むことのしんどさや、
毒親との向き合い方、他者との関わり方など、
それぞれのキャラクターが抱える悩みに共感する人も多く、
視聴者からは
「空気読みがちな自分にはエグイぐらい刺さるドラマだった。
周りの空気に流されつつも必死で頑張る凪に勇気がもらえた気がする」
「凪の毒母の描写がリアルすぎて怖かったけど、凪がちゃんと
決別して自分らしさを取り戻すシーンには感動した」という声も。