「なんで私は好みの人に出会えないのだろう?」と悲観的になった時の対処法
質問者 20代女性
結婚したいのですが、なぜか自分にぴったりな人とは出会えないんです。
付き合ってほしいと言われることもあるんですけど、
いつも私の好みじゃないんです。
自分の好みじゃない人ばかりしか出会えないのは、
何か私に問題があるんでしょうか?
私がいいなぁと思う人に、たとえ出会ったとしても、
そういう人には必ず彼女や奥さんがいます。
みんな運命の人と出会っているのに、
どうして私だけ出会わないのでしょうか?
最近は、幸せなカップルを見ると暗い気持ちになります。
それから、以前好きな人ができたんですが、
その人には振られてしまったことがあって、
自分に自信がないのかもしれません。
こんな私はもう誰にも会えないのでしょうか?
本当は、そんなことはないと思いたいんです。
私はどうしたら運命の人に会えるのでしょう。
教えてください。よろしくお願いします。
A 大丈夫です。いつでも「運命の人」に出会えます。
ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。
ご質問ありがとうございます。
どうして自分の好みの人と出会えないのだろう?と
悩んでいらっしゃるようですね。
あなたの理想に合わないことで
葛藤していらっしゃるお気持ち、お察しします。
でも、自分の好みの人に出会わないのは
何か自分に問題があるのではないかとさえ考えてしまうのは
ちょっと極端な考え方かもしれません。
人と人の相性というものは
はじめからピッタリ一致するものではないのですよ。
例えば、日頃は特別な感情を抱いていない人や、
ただの友達だと思っていた人が
何かのきっかけで、
ある日、急にステキだなぁと思うこともあります。
これまでにあなたが出会い、
関係を築いている人が運命の人になる可能性もあるのです。
もしかしたら、
運命の人とすでに出会っているかもしれません。
「いや、そんなことはない」と思いますか?
でも、実は「運命の人」は、
わかりやすいプレートを胸につけて登場しません。
な〜んだ、そんなことか・・・と思われるかもしれませんが、
お互いに相手を思いやり、
愛情を注いで関係を築いていくことができた時
その結果として
「ああ、この人は運命の人だったんだ」と思えるのです。
A ためらう気持ちがブレーキをかける
あなたは過去の失恋から「自分は愛されないのではないか?」という
不安に苛まれていらっしゃるのかもしれません。
自分に自信が持てず、うまくいかないことがあると
「やっぱり私はダメだ」と更に自信がなくなる。
実はこれ、
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うまくいかないことの
証拠集めをしている
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可能性があるのです。
残念ながら、これは自分に
自信がない方にはよくあることです。
「そんなことない!」
「そんなことはしていない!」
と、思われたかもしれませんね。
でも、少しでもこの傾向があるかも・・・と
感じられたとしても、安心してください。
そこが、問題解決の出発点になります。
『どうせ自分など愛されるわけがない』
と思ってしまうのは
あなたに“ためらう気持ち”があるからです。
知らず知らずのうちに
“でも、だって、どうせ・・・”という
『マイナスの言葉』
を巧みに使いながら
“ためらう気持ちを駆り立てて
本当に乗り越えなければならない自分の課題から、
目をそらしている“
のではないでしょうか?
“ためらう気持ち”は心にブレーキをかけます。
過去に起こったことを変えることはできません。
でも、“起こった出来事の意味づけを変える”ことは自由です。
そうはいうものの
今までのやり方はそう簡単に変えられるものでもないのが現実です。
そんなあなたにオススメの方法は
まずは、「でも、だって、どうせ」と
“自分にダメだしをするのをやめる”ことです。
A ためらう気持ちには目的がある
「愛と結婚への態度がためらいがちで、
優柔不断、待ち望むものであれば、
社会生活全般に対して準備ができていないことを示している。
そして、人生の可能性の大部分を排除すると言う
傾向があると推論しても間違いはない。
このような場合、人はいつも自分の行動を正当化するだろう。
しかし本当の目的は、結果に現れる。
すなわち、愛と結婚がいつまでも延期されるのである。」
アルフレッド・アドラーは、
「人はなぜ神経症になるのか」の中でこのように語っています。
今のあなたが、
過去の失敗を思い出すのは、目的があるからです。
それは過去のような、恋愛がうまくいかなかった経験を
もう二度と味わいたくないし、
『恋愛や結婚がうまくいかなくなる前に、
なんとか自分を守りたい』
と思うからなのです。
“出会った人を恋愛や結婚のパートナーの候補者から外す目的“
がそこにはあるかもしれません。
出会いがうまくいかないことで恋愛に発展しなければ、
傷つかなくて済むからです。
運命的な出会いに憧れる人は
現実の生活で出会う人を
恋愛や結婚の候補者から外したいと思う傾向があります。
あなたの“ためらう目的”を見つめ直してみましょう。
今こそ、じっくりと考えてみるのです。
『あなたがためらう気持ちに、目的があるとしたら、
それはなんだろう?』
と考えてみる。
まずはそこから始めてみましょう。
A 過去の出来事は変わらないがその意味は変えることができる
好きな人にふられた思い出は、
ただの辛い記憶ではありません。
あなたがためらうことを続け、
“もしもステキな出会いがあれば・・・
もしも相手に彼や彼女がいなければうまくいくのに“
・・・と
空想の世界の中で生き続けることもできます。
でも、その繰り返しは、
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出会いがあっても、
付き合いが始まっても、
“うまくいかない結末”
をいつでも受け入れてしまう考え方
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なのかもしれないのです。
相手が誰であっても、
関係を育む努力をしなければ良い関係は続きません。
大切なのは、
【あなたのその過去から何を学ぶのか?】
ということです。
『過去の自分に欠けていたものを見つめ、
自分の行動を変えていく。』
過去の出来事はもう起きてしまったことですが、
そこからより良い未来を作っていくことはできます。
辛い過去はこれからの材料として見つめ直してみませんか?
そして、これからの自分と、パートナーとの関係に
勇気を持って、取り組んでいくことをお勧めしたいのです。
参考文献 アルフレッド・アドラー 「人はなぜ神経症になるのか」 アルテ