質問者 30代女性
仕事関係の仲間に好きな人がいます。
話の感覚やテンポがすごく合うんです。
でも、その人と打ち合わせをしていると、無意識に私ばかりしゃべってしまうんです。
それに、時々攻撃的になっちゃったりします。
彼のことが好きなのに、なんでこうなっちゃうんでしょうか?
「お疲れさま」って言った直後に「アーやっちゃった」って思うんです。
どうしたらいいのでしょう?
A 客観的に自分のことを観察する視点を持ちましょう。
ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。
仕事をする仲間に好意を持つのは、仕事への意気込みもアップします。
共に建設的に捉えて進もうとする気持ちからパフォーマンスも上がるかも知れませんね。
あなたの一生懸命な姿が目に浮かびます。
でも、打ち合わせ後に落ち込んでしまうことがあるんですね。
ここはネガティブなことを止めようとするのではなくて、ポジティブな気持ちを表現するために、気をつけるポイントを考えてみましょう。
無意識のうちに自分のことばかり話してしまうのは、少しでも長く彼と関わっていたい、彼に自分のことを知って欲しいという願望があるからです。
でも、あなたがおっしゃるとおり、彼の話を聴かないと彼のことはわからないし、攻撃的になる必要もないので、ここはちょっと考えどころですね。
でも、大丈夫ですよ。
あなたが客観的に自分のことを考えようとしていることが、解決への第一歩なんです。
A 監視カメラを設置しましょう。
客観的に考えるために具体的な方法を一つ提案しますね。
それは、「観察する視点を持つ」ことをおすすめしたいのです。
たとえば最近は、いろんな場所に監視カメラがありますよね。
あのカメラを思い出してください。
自分の斜め後ろ1.5メートルくらい高いところにカメラを設置するイメージをします。
カメラが設置されたら、そこに映っている自分のことを想像してみましょう。
実際にカメラがあるわけではありません。
でも、この視点を意識すると、自分のことを他人事のように観察できるようになってきます。
実際には、自分には主観があるので、客観視することはできないのですが、客観的な視点を持つとはこういうことなんです。
A 無意識ではありません。あなたには明確な目的があります。
アドラーは「個人心理学講義」の中で、以下のように述べています。
意識と無意識は同じ方向へと一緒に進んでいくのであり、しばしば信じられているように、矛盾するものではない。
その上、意識と無意識を区別するはっきりとした境界線はない。
気がついたらしゃべっている、ともすると攻撃的になっている。
その目的は、心の中に少しでも相手に関心を持ってほしい気持ちがあるからです。
あなたには、自覚がないかもしれませんが、ネガティブな印象でも良いから注目されたい、自分のことを覚えておいて欲しいという目的があるのです。
ちょっときつい印象は強く残るので、少々攻撃的になるのかもしれませんね。
でも、あなたは攻撃的な人と友好的な人、どちらの方と仲良くしたいですか?
答えは明白、友好的な人ですよね。
さぁ、カメラを通して自分を観察してみましょう。
きっと新しい表現方法をすることができるようになりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
参考文献 「個人心理学講義」アルフレッド・アドラー アルテ