映画「ヲタクに恋は難しい」に学ぶ価値観の違う彼との付き合い方

20代女性　会社員

彼と付き合い始めて2ヶ月です。
最近、気づいてしまったのですが、
私、彼の服装や趣味が好きじゃないんです。

始めは、ちょっと変わっているな？
くらいだったんですけど、今は

「嫌だな、変わってほしいな」

って思っちゃうんです。

彼のこと、好きなんですけどね・・・

でも、服装のこととか、変えてって言ったら
気分悪いかな？とか思うと
どうしたらいいのかわかりません。

ちょっと参考になるかな〜とおもって
友達と「ヲタクに恋は難しい」を見てきました。
でも、映画みたいにはいかないよなぁ・・・
とか・・・
どうしたらいいんでしょう？

 

。。。

 

ご質問ありがとうございます。
アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。

彼の服装や趣味が
好きじゃないことに気づいて、
どうしようかなぁ？と思う気持ち、お察しします。

彼にどんなふうに接していったら良いのか
確かに悩ましいですよね。

映画もご覧になったんですね。
できることなら、これからも仲良くやってきたいと
思っていらっしゃるのでしょう。
ぜひ、お力になりたいと思います。

まず、彼に自分の気持ちを
どんなふうに
伝えたら良いかを考える前に、
あなた自身の気持ちを整理してみましょう。

 

A　同じ趣味や、同じ意見にしたくなるのは「好き」だから

「二人の共通点を見つけたい」
→共通点がないと不安、共通点があると安心

「相手の気持ちが知りたい」
→違う気持ちだと不安、同じ気持ちだと安心

「相手の趣味を知りたい」
→違う趣味だと不安、同じ趣味だと安心

いかがでしょう？
実は、人には「同一化」という現象があります。

好きな人の仕草や、話し方などが似てくるという現象です。

彼のことを好きになればなるほど
彼に対して、

「自分と同じようになってほしい」

という気持ちが生まれてくることもあります。

はじめは気にならなかったけれど、
最近気になりはじめたのは
このような理由があるのかもしれませんね。

A　良い関係を築くためにも、まず仲間になる

同じような趣味や意見を持つこと、
一緒に同じ活動を楽しみたいと思う気持ちは自然なことです。

でも、“ファッション、好きなスポーツ、趣味が違う”ことは
珍しくないですよね。

それでも、良い関係築くことは
できるので大丈夫です。

映画「ヲタクに恋は難しい」の中で、
主人公の宏嵩と成海は、
お互いに「ヲタク」だという安心感があります。
ですが、ヲタク同士でも、
好きなことが違うことに気づきます。

そして、そこをどう乗り越えて行くかが
この映画のテーマにもなっていますよね。

本当に「ヲタクだから楽」なのか？
ヲタクだって三者三様それぞれに違うということに気付き、
「ヲタク」とひとくくりにはできない
自分と同じではないということに気づくのです。

そして、お互いに相手の「好きなコト」や、
「好きなモノ」を尊重してみようとします。

そのやり方はコミカルですが、気持ちは大まじめです。
学ぶところがあるのではないでしょうか？

違いはあっても、好きな相手を
ただ受け入れる姿勢があれば
良い関係を築くこともできます。

でも、それには
ポイントが２つあるんです。

１、あなたは「自分の敵ではなく仲間である」
２、あなたは「自分に関心を示してくれる人」

ということ。

さて、彼はあなたのことを

「仲間であり、なおかつ自分に関心を持ってくれている」

と感じているでしょうか？

「嫌われる勇気」の著者である岸見一郎先生は
「アドラー心理学・シンプルな幸福論」の中で以下のように言っています。

アドラーは他の人は「仲間」であると考えました。
（中略）仲間であると思えるからこそ、
その人に関心を持ち、
さらには貢献しよう、
協力しようと思えるのです。

 

彼と自分の違いを探すのをやめて
彼に関心を持って
彼の良いところを承認してみましょう。

そうなれば、きっと彼は楽しい気分で
あなたの意見を受け取ってくれると思います。

あなたに好きなモノやコトがあるように、
彼にもあります。
お互いにそれを認め合ってみましょう。

そして、まず“仲間”になるのです。
そうすれば彼はあなたの趣味や意見に
関心を持ってくれるようになるでしょう。

自分とは違う関心を持っている相手と
関係を築いてゆくのは
簡単なことではないかもしれませんが、
大好きな彼とのこと
もう少しだけ、頑張ってみませんか？

 

参考資料　
アドラー心理学　シンプルな幸福論　岸見一郎　ベスト新書
映画『ヲタクに恋は難しい』公式サイト
https://wotakoi-movie.com/