質問者　３０代女性

結婚のことも意識してお付き合いをしている彼がいます。

半年くらい付き合っています。

 

私は彼ともっとコンスタントに連絡を取りたいのですが、

忙しいのか、なかなか返事がきません。

 

デートの日程もなかなか決めてくれません。

本当に仕事が忙しいのかもしれませんが、

結婚しようと思っているなら、

もう少し考えてくれてもいいと思います。

 

会っている時は、結婚のことも彼の方から話題にします。

 

でも、とにかく連絡が遅いし、

なかなかスケジュールを決めてくれないんです。

 

彼の普段の対応を見ていると、

時々言ってくれる優しい言葉も信じられなくなっています。

 

どんなに忙しくても、

1日に一回くらいはLINEのやりとりくらいできるし、

一週間に一度くらいは会いたいんです。

 

というか、本当に愛情があるなら、

結婚する気がある人に対して、

そのくらいのことはできると思うんです。

 

私のことが好きなのかどうか、

わからなくなってきました。

 

結婚してからも、こんなことで

悩み続けることになりそうな気もします。

 

それなら、いっそのこと別れたほうがいいんでしょうか？

もう本当に分からなくなっているんです。

私はどうしたらいいのでしょう？

 

A　今のマインドで結婚するのは難しい

 

ご質問ありがとうございます。

アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。

 

半年間、愛を育んでいらしたのですね。

これからの二人のこと、

きっと様々な夢を抱いていらっしゃることでしょう。

 

でも、あなたの思うように彼が対応してくれないので

彼の愛情まで信じられなくなっているようですね。

 

今のあなたの心の中を少し整理する必要がありそうです。

その理由は、あなたの今のままのマインドで結婚するのは、

相手が誰であっても難しいかもしれないからです。

 

いきなり厳しいことをお伝えしましたことお許しください。

 

でも、是非、今のあなたに

乗り越えて欲しい課題なので少し辛口になりました。

 

最後までお読みになっていただければ

きっとお伝えしたいことの意味を

ご理解いただけると思います。

 

では、一体「今のマインド」とは

どういうことなのかをご説明しましょう。

 

 

 

A 思い通りにいかないことに注目しているのは「自分への関心」

 

今のあなたが注目しているのは、

彼のことではなく、自分のことです。

あなたは彼ではなく、自分に対して

より多くの関心を持っています。

 

これらの関心は、あなたの関心であって

彼に向けられているものではありません。

 

あなたは彼の行動や言動に対して、

ものすごく多くの時間と労力を使って

考えていらっしゃいます。

 

一見、彼に注目しているように感じられます。

 

でも、全ては

 

『自分の思うようにならないことへの注目』

 

です。

わかりやすく言うと、

あなたは

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「あなたが思い描く理想の彼」

ではないことへの不満

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

に注目しているのです。

 

アルフレッド・アドラーは

『生きる意味を求めて』の中で以下のように語っています。

 

パートナーの正しい選択には、身体的な適性や魅力の他に、

主としていずれも十分な共同体感覚の程度を

示さなければならない以下の点を考慮しなければならない。

 

友情を保持できること、仕事への関心を持つこと、

自分よりもパートナーに関心を示すことである。

 

 

「理想の彼」や「彼への期待」という言葉は

ちょっとポジティブな感じがします。

 

でも、それはあくまでもあなたの理想や期待であって、

彼自身がそれを望んでいるかどうかわかりません。

 

愛しているならできるというのは

ちょっと強引な考え方ではないでしょうか？

 

今のあなたは、彼が何を望んでいるかを考えていません。

それこそが、彼への関心よりも

自分の関心に気を取られている証拠です。

 

 

A 結婚はギブ&テイクでは成立しない

 

あなたは、愛されるから相手を愛するのですか?

 

「1日１回くらいはLINEのやりとりをしたい。」

 

「1週間に1度くらいは会いたい。」

 

「本当に愛情があるならそのぐらいのことができると思う。」

それをしない彼は私を愛していないのではないか?」

 

「愛されていないなら、いっそのこと

結婚しないほうが良いのではないか？」

 

あなたの質問を要約するとこうなります。

 

それは言い方を変えれば、

 

「彼が私を愛さないから、私は結婚できない。」

 

と、あなたが考えているということですね。

 

あなたがもし、そう思っているのだとしたら、

 

「あなたが愛しているから彼と結婚したい」

 

のではなく、

 

「彼があなたのことを愛するから、

あなたは彼と結婚しようとしていた」

 

と考えることができます。

 

でも、本当にそうだったのでしょうか？

 

なかなか連絡の取れないもどかしさや、

会いたい時に会えない寂しさを紛らわすために、

極端な結論を出そうとしたかもしれませんが、

それは問題のすり替えなのではないでしょうか？

 

幸せな結婚はギブ＆テイクでは成立しません。

 

あなたが彼のことを愛していて、彼をとても大切に思っているなら

その気持ちをとにかく大切にしてみたらいかがでしょう?

 

あなたのその純粋な思いが彼に伝わったときに、

はじめてお二人の関係が始まります。

 

生涯の伴侶を選ぶと言うのは、駆け引きではありません。

お互いに自立し、相手に関心を持つことが基本です。

 

何かを与えてくれるから何かをするのではなく、

 

『まず自分から何をすることができるのか?』

 

と考えて行動することが常に求められるのです。

 

愛情がなければなかなか難しいですよね。

でも、その行動の結果として結婚は成就します。

 

そうは言うものの、別に、あなたにだけそれを

求めているのではありません。

 

お互いにそういう気持ちを持って家庭という共同体を

共に運営していこうと思う協力の体制が

結婚には不可欠だということです。

 

今の彼が、あなたの想い描く、あなたが望んでいる

そんな男性ではなかったからと言って、

この恋愛や結婚が成就しないとは言い切れないのです。

 

もう少し他者の意見を聞いたり、幸せな結婚している

身近な方たちのお話をお聞きになってみてはいかがでしょう？

 

あまり目先のことにとらわれて、

本当に目指しているものが何か分からなくなることは

誰にでも起こります。

 

そんな自分を責めることはありません。

 

ただ、今の自分に何ができるのか?

どんな貢献ができるのか?

 

彼への関心を持つとは、具体的にどのようなことなのか？

それを、じっくり考えてみてはいかがでしょうか?

 

相手に求めることばかりではなく、

今のあなたが彼に対してできることを

まずは実行してみることをお勧めしたいのです。

 

 

参考文献　『生きる意味を求めて』アルテ