質問者 20代女性
4年間付き合った彼と結婚することになりました。
大学1年の時に彼と出会いました。
すぐに結婚したかったのですが、お互いの両親に反対されました。
それで、家族に認められるように、いろんなことがんばってきました。
バイトして、貯金もしました。
今は大学卒業後の就職も決まって、とても幸せです。
二人とも、結婚することを目標にしてきました。
今までは目標に向かって進んできたんですが、実際に結婚となると、何か変わるのでしょうか?
結婚してから先のことは何も考えていなかったので、ちょっと不安になっています。
A 共に「敵」と戦った仲間であることを忘れない。
ご質問ありがとうございます。アドラー流恋愛トレーナーのMIHOKOです。
おめでとうございます!
目標に向かって、すごくがんばってきたことが伝わってきました。
お二人の関係がこれからもずっと継続するために、いくつかお伝えしますね。
二人は今までチームとしてそれぞれの家族という敵と戦ってきました。
「敵」なんて言うと抵抗があるかもしれませんが、わかりやすくするためにあえて「敵」と表現しますね。
この戦いは、自分たちが、ちゃんとやっていけることをわかってもらうために、どうしても避けることのできない過程でした。
だから、力を合わせてがんばっていらしたことでしょう。
4年間、お二人は同じ方向を向いていました。
そして、一つのチームの一員であるという認識が強かったと思います。
恋人というよりも、仲間ですね。
同じ敵に向かって共に戦う同士のような感覚です。
おそらく、今のあなたが不安を感じるのは、結婚することによって、この感覚が変わっていくからなのです。
二人が結婚すると、今まで「敵」だと思っていた存在は消えます。
だから、もう戦わなくても良いのです。
戦う必要がないので、同じ方向を向いていなくても良くなります。
すると今度は、二人が向き合うことになります。
A 「私たちは同じチームの一員である。」という感覚を持ち続ける。
ここが最大のポイントなんです!
同じチームの一員であるという感覚を持ち続けてください。
たとえ、目に見える「敵」の存在がなくても、二人はチームであることに変わりはないのです。
向き合った彼を絶対に「敵」と捉えてはいけません。
協力することを、是非、忘れないでください。
「私たちはこれからも、同じチームの一員である。」という感覚を持ち続けましょう。
アルフレッドアドラーは「人生の意味の心理学」の中でこのように語っています。
あなたには価値があり、あなたが他の誰にも置き換えられず、あなたのパートナーはあなたを必要とし、あなたはよく振る舞っていて、良い仲間で真の友人であるという感覚である。
対峙する敵の存在があっても無くても、二人はチームです。
あなたが不安を感じるのは、この形が変わることを察知しているからだと思います。
そうです。あなたはとても芯が強く、前向きで、さらに鋭い感覚を持っていらっしゃいます。
だからこそ、気をつけましょう。
目の前に座っているパートナーは、たとえ向き合っていたとしても「敵」ではありません。
大切な仲間なのです。
末永く、共に進んで行くためには、「パートナーはかけがえのない仲間である。」ことを忘れないようにしましょう。
そして、「私たちは同じチームの一員である。」という感覚を持ち続けることを決断しましょう。
結婚される時に、このコミットメントをなさることをおすすめします。
どうぞ末永くお幸せに!
参考文献 アルフレッドアドラー「人生の意味の心理学」アルテ