質問者 20代女性
おつきあいをして1年の彼がいます。
彼とは、穏やかに楽しくつきあっているけど、ドキドキしたり、胸が苦しくなるような気持ちにはなりません。
それに、ドラマみたいなことは全然ありません。
周囲に反対されることもないし、順調過ぎるので逆に不安です。
彼は運命の人じゃないんでしょうか?
A.心配ナシ。ドラマティックなことがなくても、幸せになれます。
ご質問ありがとうございます。
アドラー恋愛カウンセラーMIHOKOです。
テレビドラマや映画のような恋に憧れる気持ちは、誰にでもあることだと思います。
心がキューっと締めつけられるような感じや、ドキドキしちゃう感じは、まさに運命的な出会いのように思えますよね。
たしかに、そんなふうに出会って結婚するカップルもあります。
でもね、そうじゃない場合も数多くあるんですよ。
どちらかというと、そう言った方々の方が圧倒的に多いのです。
ただ、平凡で穏やかな関係は、小説や映画にはなりません。
アルフレッド・アドラーも「個人心理学講義」の中で以下のように言っています。
「愛と結婚に対する準備を教えてくれる本はどこにあるのだろう。確かに愛と結婚を扱う本は数多くある。どの文学も恋愛物語を扱っている。」
「しかし、幸福な結婚を扱っている本に出会うことがほとんどない。私たちの文化は、密接に文学と結びついているので、誰もがいつも困難な状況にいる男性と女性の叙述に注意をむけてきたからである。」
本当に問題を抱えた男女の話はたくさんドラマになっているけど、何の問題もないカップルのお話はありません。
その理由は、人々が関心を持たないからなんです。
まぁ、俗な言い方ですが「人の不幸は蜜の味」などと言います。
あなたが彼と穏やかに、楽しく順調なお付き合いをしていることは、とても価値のあることです。自信を持ってください。
A .あたりまえなことに注目しましょう!
あたりまえなことは目立ちません。なぜって、あたりまえだからです。
でもね、あたりまえに思えることは、実はお二人の協力があって、はじめて成り立っているのではないでしょうか?
はじめから、自然にできたことばかりではないと思います。
出会った頃は、お互いに手探りだったと思います。
一つ一つ相手の気持ちを考えて行動なさったことでしょう。
月日が過ぎて、あたりまえなことになってしまうと、はじめの頃の試行錯誤を忘れてしまうものなのです。
でもね、あたりまえなことは価値のあることなんですよ。
それに、「運命の人」ってどんな人なんでしょう?
言葉の雰囲気から「生涯を貫く愛」とか、「永遠の愛」などが連想できます。
「長く継続する愛の関わりをする人」が運命の人だとすれば、彼が運命の人になることは十分可能性があることだと思います。
これからもお二人が協力し合えば、幸せな関わりを築くことができるでしょう。
是非、彼との交際を大切になさってください。
参考文献 アルフレッド・アドラー「個人心理学講義」(アルテ)